2020.06.19
 

SAKE2020プロジェクト また会う日まで

SAKE2020 代表松崎晴雄より

今、日本酒はいろいろな面で大きな転換期にさしかかっている、と思います。
酒質そのものも大きく変化している感がありますし、造り手の在り様と製造の体制も変わってきています。
また酒類全体を取り巻く環境も変革し、その中で日本酒は国内の需要低迷が続いていますが、一方海外輸出は毎年2桁で伸長しています。
特に金額の伸びは高く、輸出単価でみると国内を大幅に上回る国も少なくありません。これは海外の人たちが、日本酒の価値の高さに気が付いた証しだといえるでしょう。
そのような流れを受けて、世界中の人に、そして日本国内に暮らす人たちにも、もっと日本酒の魅力を掘り起こし伝えていかなければいけないと思い、2016年にこのプロジェクトはスタートしました。
東京オリンピックが予定されていた2020年を、内外に発信する象徴としてタイトルに据え、主にインバウンドや日本在住の外国の人たちを意識した活動を行ってきました。
さまざまなイベントを実施してきた中で感じたのは、外国の人たちの間にも熱烈な日本酒ファンが大勢いること。
海外でSAKE造りを始める人たちと出会うことも多くなり、当初考えていた以上に、日本酒の“国際化”は進んできているのです。
そして日本人の間にも、日本酒に興味を持ち始めもっと深く学んでいきたい、と考えている人たちがたくさんいます。
今やインターネットを介した情報はあふれ、さまざまな日本酒関連のイベントが行われていますが、まだまだその全容を紹介するまでには至っておらず、潜在的なニーズに応えきれていない、ということも実感してきました。
当プロジェクトは一旦活動を休止いたしますが、このような状況の中で当然やり切れていないこと、また道なかばで続けなければいけないことがあります。
その一つが今まで実施してきたイベントの延長線上にある、日本酒の国際化の動きを日本国内でもリアルタイムに伝えていくこと。
これは「SAKEワールドカップ」と称して昨年までに2回開催した、海外産清酒や国内の酒蔵で働く外国人の杜氏や蔵人たちを紹介するイベントに、引き継いでいきたいと思っています。
もう一つ3回実施してまいりました、近代以降の酒造史を紹介する「日本酒ヒストリア」シリーズも、継続していきたいと考えています。
現在、そして未来を語る際に、歴史は絶対に欠かすことはできないもの。単に史実を取り上げるだけでなく、そこに活躍した人たちの生き様やロマンを伝えることが、その地域や酒蔵の魅力をより深く掘り下げていくことにつながると思っています。
「SAKE2020プロジェクト」に対し、活動の趣旨をご理解いただき、各種イベントにご参加をいただきました皆様には、あらためまして厚くお礼を申し上げます。
私自身はこの使命を受け継ぎ、今まで同様イベント等に努めてまいりますので、これからもお付き合いくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
松崎 晴雄